風俗百物語           誰にもいえない、みんなに言いたい、ウソのような本当の話! え、うそ? そんな話は信じられない? でも信じてほしい、聞いてよ、聞いてよ! 私の内緒話。見知らぬ人にだけ伝えたい話がある。本当にあった私だけのとびっきりメモリー。

風俗百物語 VOL.12
呪い!コックリさんをバカにしたら…

  
高校のとき、私たちのグループでコックリさんが流行りました。「コックリさんコックリさん」とお決まりのおまじないでコックリさんを呼び寄せて、カッコいい男の子に告白がうまくいくか?とか聞いてた可愛かった私たち。

キャーキャー楽しみつつも、コックリさんを呼んだりお帰りいただく儀式をちゃんとやってたんだけど、そのうち誰からともなくふざけ始め、10円玉に置いた指に力を込めて、質問に対して笑える答えになるように10円玉を動かすようになったのです。

夏休みになり、彼氏をつくったり援交したりで、ちょっとコドモじゃなくなった私たちは、2学期が始まって「久しぶりにコックリさんやろう」って集まると……。

「コックリさんコックリさん、A子の援交の常連のチンコは包茎手術ですか?」

「し」「ん」「せ」「い」「で」「し」「た」

キャハハハハハ!

「コックリさんコックリさん、B子のアソコはどうなってますか?」

「ち」「い」「ず」「の」「に」「お」「い」「で」「す」

ぎゃははははははは!!

という感じで下ネタばかり。そんなのだから、すべてが適当になっちゃって、コックリさんを呼び寄せた窓を、誰かが思わず閉めちゃったんです。「あ、それじゃコックリさん帰れないじゃん!」ってツッこむと、また爆笑!

その日は窓を開けて、適当にお帰りいただいて私たちも下校しました。そろそろ、コックリさんにも飽きてました。帰りに「みんなでプリクラ撮ろう」ってことになってゲーセンに寄って、「もしかしたら後ろにコックリさんが写るかもね」なんて言って大笑い。

ゲーセンの店員にハサミを借りてプリクラをみんなで分けていると、隣に映画の「ジュラシックパーク」のゲームがありました。なんかトロッコ列車みたいなガタガタ揺れる椅子に座って、目の前に現れる恐竜をマシンガンで撃ちまくるゲーム。

おもしろそうだからやってみよう!ってことになり、定員2人の椅子に5人で座ってギャーギャーやってると、突然B子がぐったりして痙攣し始めたんです。しかも白目むいて泡を噴いて……。すっごくキモかった。

分からない人もいるかもしれませんが、映画の「リング」の深田恭子が演じた役の死に顔みたいだったんです。結局B子は救急車で病院へ。大画面の中で暴れる恐竜たちを揺れる椅子の上で見たのが影響して、テンカンを起こしたってことでした。

でも、私たちに思い当たるのはコックリさんの呪い……。

その日は1人でいるのが恐くて、なんだかんだ理由をつけて弟の部屋に布団をしいて寝ました。でも、弟のベッドの下をのぞいたらそこに人が……なんてことを思いついたら、もう恐くなって眠れなくなり、電気をつけました。

すると当然、弟が起きて怒ります。しかたないのでその日あったことを話すと、弟も「それコックリさんの呪いだよ」と納得。弟の中学でも、コックリさんをやってた女子が授業中に白目むいて倒れて、泡を噴いたそうでした。

次の日、学校に行くのが恐くて途中まで弟と一緒に登校。途中で友達と合流すると、A子の援交の常連が買春で逮捕され、A子は自宅待機になったことを知りました。

もう、私たちは恐くなり、神社でお払いしてもらうと、学校をサボってタクシーで神社へ向かいました。思えば、なんでそんなことしたんでしょう……。途中、タクシーは後ろの車に追突されて、私たち全員がムチ打ちになったのでした。

その後、ちゃんとお払いしてもらって、今は無事に風俗やってます。このメール打ってたらまた恐くなってきたー!
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