
- 風俗百物語 VOL.9
- 店舗型が盛り上がってた頃のコワーイ話
- 今から5年前、ある店舗型ヘルスで働いていたときの話です。私はその日、30代中頃のサラリーマンにフリーで付きました。とても明るい性格のお客さんで接しやすく、私もいつもより盛り上がってプレイ終了。
そのヘルスは個室とシャワールームが別だったのですが、その時間帯に接客していたのは私だけだったので、ほかに気を使うことなくシャワー内でも楽しくおしゃべり。このお客さんの指名を返せる手ごたえを感じていました。
お客さんの体を丁寧に洗い終え、先に個室に戻ってもらい、私はシャワールームの後始末をしてから個室へ。「ただいまー」なんて笑顔で入ったのに、お客さんは無反応。さっきまで明るかったお客さんが暗〜くうつ向いて座っています。
「どうしたの?」って聞いても「うぅん何でもないよ」と言うだけ。顔を覗き込むと、明らかに青ざめてます。「何かあったの?」ともう一度尋ねると「信じてもらえないかもしれないけど、昔から見えちゃうんだよね」と話し始めました。
お客さんいわく「今さ、俺がシャワーを先に出たとき、廊下の右側の一番奥の部屋に、白い服着たおじいさんが入って行ったんだよ」とのこと。
でも、その部屋にはAちゃんが待機しているし、そろそろ客入りが良くなる時間だったので「ほかのお客さんでしょ?」と、私はなんとも思いませんでした。それに、私は霊とかお化けを全然信じない派。
「扉の中に消えていったんだ」と硬い表情を崩さないお客さんを「そうなんだ〜」と軽い気持ちで受け流して、手をつないでフロントまで送りました。
引きつった笑顔で帰って行くお客さんを満面の笑みで見送り、フロントにいた女の子たちにさっきの話をして盛り上がっていると、ボーイさんが「そんな爺さんの客、通してないよ」って……。
エッ? (;゜凵K)ノ マジ? と思ったら、Aちゃんがフロントに来て「嫌な夢見ちゃったよー」と話し始めました。
私が接客していた時間、Aちゃんは個室で寝ていたらしいのですが、夢の中で老人男性の首を刃物で滅多刺しにする自分を見たそうです。みんなも私もビックリしましたよぉ。
後日の社長の話だと「その部屋のそばで女性の霊も見た事ある」なんて!
そう言えば、なぜかその部屋にはいつも水が供えられていました。一番奥の部屋だから、防災上の決まりかな?と思っていたのですが、実は恐ーい理由があったようです。
つか、そんな部屋をプレイに普通に使わせんなよ!私がリピートを期待したお客さんは、もちろん返ってきませんでした……。
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- お化け
怖いですねぇ
- こわ〜ぃ
一番リアルだよ!。
- 笑える
客が哀れだね
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