風俗百物語           誰にもいえない、みんなに言いたい、ウソのような本当の話! え、うそ? そんな話は信じられない? でも信じてほしい、聞いてよ、聞いてよ! 私の内緒話。見知らぬ人にだけ伝えたい話がある。本当にあった私だけのとびっきりメモリー。

風俗百物語 VOL.6
家族の中の誰かが死ぬよ

東京都 アイ 25歳
私の実家は東北の地方都市にあります。盆や正月は2人の子供を連れて里帰りをするんですが、実家に帰ると、私の身の回りに不思議な出来事が頻発するんです。
ちょうど私もダンナとうまくいっていない時期で、精神的に追い詰められていたこともあり、死がかなり身近にあるように感じることがしばしばでした。
昨年実家に帰ったとき、私は突然体調を崩して、寝込んでしまい動けなくなってしまったのです。
そのとき嫌な夢を見るのです。私の後ろに何者かが立って「家族の誰かが死ぬよ…」ってささやくんです。とても怖くて眠るのが恐怖でした。ちょうどそのとき私は自殺願望めいたものがあって、もし家族の中で死ぬのなら、私だろう、と確信していました。
でも「家族の中の誰かが死ぬよ」っていうお告げは、私だけに起こったものではなかったんです。5歳の息子と3歳になる娘も聞いていたんです。
「お母さん、さっき手のないおじちゃんがいてね。『家族の中の誰かが死ぬ』って言うの…」
その話を聞いて、私は本当に青ざめてしまいました。このままこの実家にいると、私は自殺しかねない…
私の家系はみんな霊感体質のようで、霊の気配をよく感じますが、2人の子供は、霊がはっきりと見えるようです。
このときも子供2人が隣部屋で遊んでいたのですが、会話を聞いていると、もう一人誰かいるような会話の仕方なんです。あとで子供に聞いてみると、3人で遊んでいたっていうんです。私の子供は2人しかいないのに……
おそらくその子供は、私の堕ろした子供じゃないかと思うんですが、母親の話も聞くと、どうやら子供を堕ろしているのは私だけではないようで、代々、この家には水子の霊は住み着いているようなんです。私が実家に帰るたびに体調を崩すのは、たぶんこの水子のせいでしょう。
私は、体調が少し回復すると、すぐに実家を離れてました。あのままいると、本当に私は気がおかしくなって死んでしまいそうだったからです。
父と母がいるので、定期的に帰らないといけないのですが、実家に行くのは、ある意味命がけの行動だと思っています。
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