ソープ嬢からお店の女性管理職となった鈴木マネージャーが､求人や接客法などを集中講義

生徒　ズバリ！ バックレってありですか？

鈴木　お店にとっては無いにこしたことはありません｡でも､バックレが多発するのもこの業界だと思って覚悟はしています｡お店として困るのは､お客さんの予約をどう処理しようか､とか､ホームページに掲載してる写真をどうしようかなど､いろいろと迷いますね｡

生徒　どうしているんですか？

鈴木　うちのお店では1週間くらい連絡が無かったら､とりあえず退店扱いにします｡ホームページから写真を削除して､お客さんにも退店したと伝えてご案内しません｡

生徒　でも､もういない女の子の写真をずっとホームページに載せてるお店もありますよね｡

鈴木　そうですね｡ある程度の期間はお店も判断に迷っているので分かりますが､長くなると不案内ですね｡でも､他店さんのやり方にどうこう言える立場にはないので……｡

生徒　業界自体がそういう目で見られないように､お店もきちんとしないダメですね｡

鈴木　話を戻すと､女の子にもバックレるだけの事情があると思うんですよ｡精神的にまいってしまって｢もうお店に行きたくない……｣とかね｡でも､連絡をもらえれば､｢じゃあ､長期休暇にしようか？｣とか､｢写真はもう消すけど､私物はどうする？｣などと話ができます｡電話もしんどいようなら､せめてメールででもお店に伝えるのがよいと思います｡

生徒　｢もう､お店を辞めよう｣と決心したらどうしたらいいですか？

鈴木　この業界で1週間前や1ヶ月前､さもなければ､あとこれだけで辞めさせてくださいというのはほとんどありません｡そういった円満退店は､この業界をあがるときに言う人が多いようです｡そんなに前に言ってほしいとは言いませんが､それでも当日にちゃんと対面して｢今日で辞めさせてください｣と言ってほしいですね｡

生徒　当日でいいんですか？

鈴木　この業界ではよくあることです｡まあ､風俗業界だからＯＫっていうのは本当は良くないんでしょうけどね｡でも､この部分に関しては仕方ありません｡逆に､あまりに早く辞めますと言うと､フリーのお客をまわしてくれないお店もありますもんね(笑)｡

生徒　なるほど(笑)｡

鈴木　当日の帰り際でよいので､きちんと告げて､自分の写真を持ち込んでいるなら返してもらうなり､私物を持って帰るなりして､ピシッとけじめをつけて次に向かいましょう｡ちゃんとけじめをつけないと､ずっとダラダラしちゃいますから｡

生徒　引き止められたりしないでしょうか？

鈴木　もちろん､人気者とか真面目な子なら､｢今日なんて言わずにもうちょっとがんばってほしい｣と引き止められるでしょうね｡引き止められる＝その子がお店で築いてきた信用です｡だから､そんなときには胸を張っても良いと思います｡

生徒　それでも､辞めたいときは辞めていいんですよね？

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