乳癌や豊胸手術などバストが専門の｢ナグモクリニック｣南雲先生が､女の子にとって大切なテーマを集中講義

生徒　陥没乳頭ってどんな状態のことなんですか？

南雲　まぁ単純に､乳首がへこんでいる状態のことをいうのですが､乳首の根元がくびれていないで､なだらかなものや､またはほとんど平坦なものも含めて陥没乳頭といいます｡これはまず､赤ちゃんができたときに授乳がしづらい｡第二に､乳腺炎になりやすい｡そして単純に､見た目で悩む方が多いですね｡

生徒　そっか！ 見た目の問題だけかと思っていましたが､ほかにも問題があるんですね｡

南雲　まぁ若いうちは母乳を与えるという意識が薄いせいか､見た目の問題で手術を受ける方が多いのですが､陥没乳頭は乳房の機能や健康面にも影響を及ぼしますから､保険が適用されることもあります｡ちなみに､昔の手術では､傷がついたり､乳管を切ってしまう可能性があったため､授乳ができなくなることもありました｡また､すぐ元に戻ったりもしていたので､あまりお勧めできませんでしたが､今では傷も残さず､乳管も切らず､後戻りしにくいように治療ができます｡

生徒　保険がきくんですね！

南雲　ええ｡保険診療だと片側2万5000円くらいで治せます｡

生徒　保険がきかないのはどんな場合ですか？

南雲　年配の女性で､今後授乳する可能性がないような方は保険の対象外になります｡

生徒　なるほど｡陥没乳頭のまま妊娠して､母乳が作られるとどうなるんですか？

南雲　そしたら､赤ちゃんがくわえづらいし､母乳が中にたまって乳腺炎を起こしてしまうかもしれません｡もし､陥没乳頭じゃないかと悩んでいる方がいたら､出産して授乳をする前に､ぜひ専門医を受診すべきです｡

生徒　たしかに､乳腺炎で痛い思いするのイヤですしね｡

南雲　そうですね｡将来のためにも､日々のバストのケアを心がけてください｡

生徒　先生､これまでバストに関して色々と教えてくださってありがとうございました｡乳癌や豊胸術に関して間違った認識を持っている部分があったので､とてもためになりました！ これから一生つき合っていくバスト､大切にしていきます｡

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