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らぶぼ塾

乳癌や豊胸手術などバストが専門の「ナグモクリニック」南雲先生が、女の子にとって大切なテーマを集中講義

15. 脂肪注入によるバストアップ

生徒 自分の脂肪を入れて豊胸する方法もあるって聞いたことがあるんですけど。

南雲 そうですね。乳房への脂肪注入は、たしかに自分自身の体の脂肪を採取して乳房へ移すということで、理想的ではあります。でも脂肪というのはすぐに腐ってしまう組織なんですよ。技術が進歩した現在においても、脂肪の移植はまだ難しいですね。今、脂肪注入において一番先端的な研究をしているのは東京大学なんですが、その東京大学ですら成功していないので、一般の美容外科では受けないほうがいいと思います。

生徒 そうなんですか。具体的にどんな問題があるんですか?

南雲 まず最大の欠点として、脂肪注入によるバストアップは、現時点では150cc程度が限界ということです。人工乳腺では大きくしたいと思えば1000cc入れることも可能ですが、脂肪注入では、たとえ脂肪がうまく定着したとしても、劇的なバストアップは望めないということですね。また、最近の研究によってだいぶ問題点が改善されつつあるようですが、乳房の石灰化を誘発したり、シコリができてしまう可能性もあります。

生徒 なるほど〜、脂肪注入はまだ安定した豊胸術じゃないんですね。ちなみに、人工乳腺の豊胸術は、始まってから何年くらいの実績があるんですか?

南雲 30年くらいですね。

生徒 じゃあいろんなデータが揃ってるって感じですか?

南雲 そうですね。で、人工乳腺による豊胸術は今、バスト専門医が推奨する「マッサージのいるタイプ」と、一般美容外科でよく行われる「マッサージのいらないタイプ」とで二極化している状態です。美容整形のバストアップに興味をお持ちの方は、いずれの方法を選ぶにせよ、技術とアフターケアに信頼のおける医師・病院でしていただきたいと思います。

生徒 そうですね。豊胸の技術はもちろんですが、先生のように、乳癌についてもサポートしてくれる病院だとよりいいですね。次回は、最終回になりますが、陥没乳首について伺いたいと思います。
■次回予告
次回は、陥没乳頭(かんぼつにゅうとう)
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