借金など法律問題を解決に導く司法書士の斉藤先生が､お金のトラブルを中心に集中講義

生徒　斉藤先生！ ずばり､アリバイ会社の給与明細とかで安くお金を借りられないでしょうか？

斉藤　アリバイ会社ね｡アパートやマンションの賃貸だったら通じるかもしれないけど､堅い機関で借りるのは難しいかな〜｡安く借りられるところはちゃんとあるんですよ､たとえば労働金庫｡ただ審査が厳しいからね｡

生徒　お堅い機関でお金を借りる手続きはした事ありますか？ 風俗の子で｡

斉藤　今までにないんだよね､さすがに｡ちょっと無理かな〜って事で｡たとえば銀座のお店のママさんで､収入がたくさんある人でもね､銀行に融資してもらうには預金なり担保なりを取られるからね｡だから収入がハッキリしなくて担保も取れないんじゃ､堅い金融機関はなかなか相手にしてくれないでしょう｡

生徒　ダメかーッ!! じゃあ､病気の親とか子供にお金がかかるとか理由があればOKなんてのはありません？

斉藤　そういうときはね､区役所とかに相談してみればいいんですよ｡まあ行くと､｢今のお仕事は何を？｣｢収入はどれぐらいでお勤めはどういったところですか？｣｢家に資産はどの程度？｣っていう話になりますけどね｡子供がいてホントに困ってます､というような話だと､だいたいは役所に｢福祉課｣ってとこがありますので､そこに相談するといいですよ｡一時金みたいなのをもらう事も可能ですから｡

生徒　おお！ いい感じになってきた｡自分の事故とか病気で困ったときもアリなんですか？

斉藤　いまの社会って難しくてね､自己責任だ！みたいな流れがあるんですよね｡だから相談すると､どの程度まで自分の力で暮らしを立て直せるかを割り出されます｡

生徒　ああ､自分で努力した上で助けてもらえるわけですね｡

斉藤　そう｡｢では何でお金が無いんですか？｣って相談が始まると､たとえば家賃9万5000円のマンションに住んでたりするとね､｢そんな高いところに住める余裕があるならもっと自分で努力してください｣って役所に言われたりするわけですよ｡だから相談に行くなら､生活全般を見直してからにしたほうがいいですね｡

生徒　たとえば？

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