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らぶぼ塾

産婦人科とアンチエイジングが専門の「池袋クリニック」村上院長が、ピルや性病など気になる話題を集中講義

15. これからの医療について

生徒 村上先生! 今さらですが、先生って……なんのお医者さんでしたっけ??

村上 僕の専門は、基本的には産婦人科全般で、特に一般外来の婦人科と、産科に関しては妊婦検診、赤ちゃんが生まれるまでの妊婦さんを診ます。産婦人科の専門医っていうのは、お産もできれば婦人科もできるんですけども、実際の診療になると、産科だけされるお医者さんと、僕みたいにお産以外に力を入れるお医者さんに分かれます。

生徒 池袋クリニックのホームページを見ると、たくさんの科目が並んでますね。

村上 そうですね。昔の産婦人科というと、妊娠関連や性病検査、年配の方だったら更年期、みたいなジャンルだけになっちゃいますけど、僕は「女性全体を診られるクリニックにしたいな」と思ってやってます。だからインフルエンザの予防接種をしたり、ニキビや皮膚の事など含めて、女性全般の悩みを解決に導く、女性の「かかりつけクリニック」ですね。そういうのを「女性診療科」って言って、今はウチみたいなクリニックも一般的になっています。ここ数年は同じような体制をとる大学病院などもありますよ。

生徒 へー。じゃあ、いろんなお医者さんに診てもらって、自分に合う「かかりつけ」を探すのもいいかも。「かかりつけ」だと、お医者さんも患者の変化に早く対応できそうだし。

村上 あとは抗加齢医学、いわゆるアンチエイジングの専門医でもあるんですよ。日本では、アンチエイジングはまだこれからの分野で、認定されてる専門医も少ないんですが、僕は早めに取ったんで、今後はアンチエイジングも本格的に取り入れていこうかな、と思っています。

生徒 アンチエイジングっていうのは、シワを伸ばしたりするのとは違うんですか?

村上 分かりやすいところで言えばそういう、ルックスとか部分的な皮膚の事ですけど、それにプラスして内面ですよね。血管年齢とかビタミンとかホルモン濃度を診るとか。要するに体年齢、体全体の若さを、なるべく長く維持するっていうのがこれからの医療なんですよ。そういうのを予防医学って言います。これまでの医療は、病気を治すのがメインだったんですけど、これからは病気にならないようにするための医療が主流になってきます。

生徒 ああ、今の話を聞くまで、アンチエイジングって老化に必死で対抗する方法っていうイメージがあったんですけど、年を若く見せるためっていうより、健康を保つ目的のほうが大きそうですね。

村上 そうそう、老化を止めるのは無理だからね。これからは、病気をいかに治すかというよりも、いかに病気にならないようにするか、という方向で暮らしていくべきです。で、その中のひとつにサプリメントや定期健診とか、もちろん低用量ピルとかが関係してくるんですよ。

生徒 先生! ますます女性全般を診られるお医者さんになりますね。
■次回予告
次回は、“かかりつけ”を持とう!!
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