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らぶぼ塾

産婦人科とアンチエイジングが専門の「池袋クリニック」村上院長が、ピルや性病など気になる話題を集中講義

13. エイズの感染経路

生徒 村上先生! 今回はエイズです。たとえばキス、フェラ、エイズ感染者に性器周辺を舐められる、挿入、アナルセックスだと、どれで感染の可能性が高くなるんですか?

村上 挿入とアナルセックスですね。でも、挿入と言ってもホントは「射精」なんですけどね。膣内射精。

生徒 でもよくエイズは粘膜感染って言いますよね?

村上 そうそう、粘膜感染なんですけど、それには“持続的な”って言葉がつくんですよ。だからたとえば、男性器に粘液とかウイルスが出てて、それが女性器の粘膜と長時間接触してれば、感染の可能性が高まります。でも瞬間的な接触ぐらいでウイルスは移るものではありません。

生徒 じゃあ、膣内に精液が出ちゃうと?

村上 やっぱりそれは危険。精液にはウイルスが多く含まれるので、それが長時間粘膜に接触してると感染しやすくなります。

生徒 昔、エイズ感染者の唾液をバケツ一杯飲むと移る、みたいな話を聞いたんですが……。

村上 それは、エイズは簡単には移らないって事を表すためのたとえ話です。感染者は怖くないですよ!って。

生徒 女の子が持ってた、間違ったエイズの知識ってありますか?

村上 ピル飲めばエイズにも性病にもならないって勘違いしてた患者さんがいました……。でもまあ、今はエイズの危険性は広まってるんでね、みなさん基本知識は持ってますよ、予防にはコンドームが一番とか。

生徒 ですねー。でも、女の子的にはコンドーム無しですれば「彼氏とかに対する愛情を示せる」みたいな事を言う子もいます。

村上 それはダメです。妊娠希望がなければ、セックスでコンドーム付けるのは最低ライン。避妊に関してはピル飲んでおけば問題ないとしても、怖いのは「エイズ」と、「子宮頚部ガン」、子宮の入口のガンです。特に、子宮頚部ガンの危険性を知っている女性はホントに少ないです。

生徒 それって、性病が原因でなるガンなんですか?
■次回予告
次回は、子宮頚部ガンの原因
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