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本当にあった私の体験談           誰にもいえない、みんなに言いたい、ウソのような本当の話! え、うそ? そんな話は信じられない? でも信じてほしい、聞いてよ、聞いてよ! 私の内緒話。見知らぬ人にだけ伝えたい話がある。本当にあった私だけのとびっきりメモリー。

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本当にあった私の体験談 VOL.168
ジングルベル♪ 走れソリよ、風のように!

新潟県 美幸 35歳
私は、都内から他県に車通勤するソープ嬢です。この季節にピッタリな思い出があるのでメールしました。私は実家の新潟に住んでいた20代はじめ、クリスマスイヴは元彼が働くケーキ屋で、予約のケーキをお客様の家に配達するバイトをしていました。

そのイヴの日は、朝早くから雪模様。私は、父親に借りたミニバンにケーキを積み、軽く吹雪く田舎道を飛ばしていました。私は運転に自信があるのですが、東京で生まれ育った人は、冬の新潟でのケーキ配達、すっごい苦労すると思いますよ。

夕方、私が担当分のケーキを配り終えてお店に戻る頃には、市内も厚い牡丹雪に包まれていました。ホワイトクリスマスというには、ちょっと迷惑なほどの……。お店全体のケーキ配達は、朝からの雪で遅れ気味です。

ということで私は、ケーキ作りの峠を越えた元彼と一緒に、未配達のケーキをミニバンに積んで再び配達へ。元彼を助手席に乗せてドライブがてら、と楽しく走り出したのですが、ある配達先のアパートで事件は起こったのです。

私がミニバンの中で、ケーキを持ってアパートに届けに行った元彼を待っていると、元彼が血相を変えて戻ってきました。配達先のお客様が妊婦さんで、部屋の中で苦しんでいると言うのです。

部屋に駆けつけると、そこには唸る妊婦さんがいました。どうしようと混乱しましたが、まずは救急車と119番。しかし、今日は交通事故多発で、救急車まわすのに時間がかかるなんて答えが返ってきました。

こうなったらもう、私が病院に連れて行くしかない!とすぐさま決意。いま思えば、とてもあぶない判断でしたが、ともかく元彼と2人で妊婦さんを抱え、未配達のケーキが残るミニバンへ。

ケーキを積む際のクッションにしていた毛布を敷き、そこに妊婦さんを横たえました。そして、元彼の携帯で妊婦さんに聞いた病院へTEL。「陣痛がひどいみたいだから準備しておいてください!」と言って車を走り出させました。

当時、私は携帯を持ってなかったし、ミニバンにナビは付いてなかったし、タイヤはスタッドレスじゃなくてチェーンを巻いて走ってました。10年くらい前の話なのに、今じゃ考えられない不便な装備です。

ミニバンのFMラジオからはクリスマスソング。後部からは妊婦さんの唸り声と、それを励ます元彼の声。いろんな音が耳に入ってきましたが、集中を切らすことなく田舎の住宅街を抜け、除雪作業が進んだ市内に入りました。

そんな雪の薄い道では、車のチェーンはシャンシャンと鳴ります。それはまるで、サンタクロースのソリを引くトナカイの鈴みたい。無事に病院に着き、赤ちゃんはイブの日のうちに生まれました。

翌年、元彼が都内のケーキ屋さんに就職し、私も上京。キャリアを重ねる元彼との幸せな生活が待っているかと思いましたが、元彼は東京に合わなかったみたいで、私と別れて田舎に帰ってしまいました。

私もいろいろあってソープ嬢やってますが、ここ数年のクリスマスはおいしくケーキを食べれてるので、とりあえず幸せかな。あと毎年、あの妊婦さんから届くクリスマスカードに写る、お子さんの顔を楽しみにしています。
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